お客さんからの支払滞納が何件も存在しています

親の代は世間も景気が良く、うちのクリーニング店も随分繁盛していました。ここら辺は世田谷区の中でも高級住宅地として名高い土地柄であり、有名芸能人も何人か住んでいます。うちのお客さんの中にも、かつてはドラマ音楽などを手掛けたロックミュージシャンがいて、今でもたまに、奥さんやお手伝いさんが洗濯物を出しに来てくれます。1度だけスラックスのポケットにギターのピックが入っていたことがあり、これにはスタッフさんたちも大騒ぎしていました。クリーニングだけじゃなく、服のお直しの取次もしていたので、その手数料だけでも昔は毎月、結構な額の収入になりました。

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しかし私の代になると、チェーン展開する格安クリーニング店がいくつも出来てきて、世間の景気の悪さも手伝って、多くのお客さんがそちらの安いお店に流れて行きました。チェーン展開している元々高級なお店は、高級クリーニング店として、シーズンオフの服の預かりサービスや宅配、集荷サービスなどを導入し、そちらはそちらで高級な層のお客を確保しているのですが、うちのような個人のクリーニング店は、本当にお客が減りました。

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チェーン店のようなゆとりもないので、クリーニング後の服はなるべく早く取りに来てもらいたいところなのですが、クローゼット代わりに放置されたり、そういう品に限って、支払も後払い扱いだったりします。通常は汚れものを預かる時にお支払い頂くのですが、希望があれば後払いで受けつけているので、お客さんからの支払滞納が何件も存在しています。

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しかしこれは、お客さん側のせいだけではありません。親の代は、お客さん1人1人の顔を覚え、人と人との付き合いで服を預かっていました。しかし私の代になってからは、未払いのまま引き取りにこられない服たちの、持ち主の顔も思い出せないのです。ビジネスライクにやりすぎたと、とても反省しています。私の代でこのお店は、終わってしまうのでしょうか。